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謄本と抄本、どっちを取ればいいの?
前回の最後は、謄本と抄本の違いについて
と、いうところで終わりました。
今でこそ当たり前のように知っていますが、
司法書士をするまで、違いが分かっていませんでした。
「戸籍謄本」という一つの言葉だと思っていましたが、
戸籍(の)謄本というように2つの言葉です。
では、謄本の意味を見てみると?
1 原本の内容を全部写して作った文書
と、デジタル大辞泉の解説にあります。
つまり、戸籍の完全な写しが、戸籍謄本になります。
では、抄本の意味を見てみると?
3 (抄本)原本となる書類の一部を抜粋した文書
デジタル大辞泉
もうお分かりですね?
戸籍抄本とは、戸籍の一部を抜き出したものです。
戸籍の中から、必要な人の分を指定して抜粋できるのです。
以上をまとめると、次のようになります。
戸籍謄本:対象となる戸籍の全員が載っている物
戸籍抄本:対象となる戸籍の指定した人だけが載っている物
このように必要に応じて使い分けますが、
難しいことを考えたくないのであれば・・・
「大は小を兼ねる」という名言があるとおり、
どっちを取ればよいか迷った場合は、
常に謄本を取っておけば間違いはありません。